夕方に麗江を発つため、黒龍譚公園を歩いて訪れる。
朝の公園は良いものだ。
市松模様好きにはたまらない。
貸し衣装とレタッチ用のPCが置いてあるブースがいたるところに置いてあることからも、そういう用意周到な人々以外にも結構ここで写真を撮りたがる人が多いのかもしれない。それにしても便利な時代である。
公園をめぐり終わって、麗江初日に入ったお店に入る。ここのお店の料理は本当においしかった。
写真の豚肉とにんにくとネギとしょうがと唐辛子を炒めただけの料理が今回の中国旅行で一番美味しかった一皿だった。帰国後に何度となく再現しようと調理をしているけれども、、、なかなか難しい。
お腹をふくらませた後は駅に向かう。昼過ぎ発の大理行きの列車に乗る。
この中国の駅ならどこにでもかならずある彩度のきつい電光掲示板もなんだか見慣れてきた。
大分早く駅に着いてしまったので、売店で飲み物を買ったりしながら時間を潰す。
中国の汽車旅といえば、どこからともなく漂ってくる方便面(カップ麺)の匂いであろう。車端にある高温のお湯で満たされた大型ポットから、各自持ち寄った方便面にお湯を注ぐ。高校の時に初めて中国の夜行列車に乗ったときは、密閉空間でカップ麺を食べていることにとても驚いたけれども、今となっては特に不思議にも思わず、むしろ寝台車両にはカップ麺が欠かせないとすら感じてしまっているのだから慣れは恐ろしい。
昼にたらふく食べたはずなのに、しっかりとおやつを食べてしまった。
となりのコンパートメントにいた大人数の家族連れのお父さんがスマホで小さな双子の写真をひたすら撮っているのが面白かった。そして、めっちゃ甘々だったお父さんがそのスマホに電話が来るなりさっと仕事の表情に切り替わったのもとてもコミカルであった。どこでも小さい子のいる家族は見ていて飽きない。
近くに座ったおじさんが少しだけ日本語がわかるようで、ちょっとだけ日本語絡みの話で盛り上がった。中国を旅行していると程度の差異はあれどわりと日本語が分かる人が多いのが興味深い。
洱海が見えてくるともうすぐ大理に着くことを知らせる放送が流れる。夜行ではあまり当たらない古い車輌はこうやって写真に撮ると画になる。
大理に着く。駅前は例に漏れずタクシーの客引きが激しい。それをかき分けて、古城行きのバスのりばと思しきところへ向かう。タクシーの運ちゃんも英語で話しかけてきたり、しきりに時間の早さをアピールしてきたりするが、ここはやはりバスで。
そんなに大きな都市ではないはずなのに、バスは結構綺麗。街並みも麗江とは打って変わってそれなりに都会らしい。そこからしばらくバスは古城に向かって洱海沿いの道を走る。徐々に市街地が切れると素朴な田舎の風景が広がる。しばらく経ってバスは古城近くへ。距離にして十数キロ。新市街地と旧市街地としてはそれなりに離れている方だとは思う。
そういったまちの構造故か最もプリミティブな市民の足は中国の大都市でよく見られる電動バイクではなく、一時期日本でも話題になったヤマハYBR125とかそこらへんの125ccの小型バイクであることも興味深い。イメージだとそれらのバイクはもう少し田舎で使われているイメージだったのだけれども、ここ大理の場合は二つの市街地を行き来するためには電動バイクでは航続距離が不十分なため都市でも使用されているのではないかとなんとなく推測できる。
大理最初のご飯は店先に野菜やらザリガニやらが並んでいるお店に。
味は結構塩味が強かったため、ビールが良くすすんだ。
ユースホステルのロビーで白酒をちびちび飲みつつ同行者と語らい、夜は更けていった。
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