2012年9月18日火曜日

雲南旅行記 day2 上海~昆明

二日目。
ユースで5時前という異様な早朝に目覚める。
いそいそとチェックアウトをして南京東路から2号線の始発に乗る。

ここで、China UnicomのSIMを手持ちのちびXperiaに挿してみる。そして、所定のパスワードを入れる手続きをするとSMSが帰って来た。しっかりうちの子はSIMロックフリーであることがわかった。どうやら回線はちゃんと使えているようだ。
ならばと、料金プランの選択をSMSのコード入力でやってみる。しかし、カードのアクティベーションができていないの無効だという。。参った。
そもそもなぜ慌ててそんな事をしているかというとChina Unicomの料金体系が申し込み手続きをした翌月からのプラン適応になるからなのである。今回は11日間の旅行のうち3日目から月が新しくなるので都合がいい。そんなわけでカードを買って中国でのモバイル環境を体験してやろうと踏んだのである。
どうやら読むとSIMカードのアクティベーションには最初に電話での音声指示に従う必要があるのだということ。久しぶりの中国ということもあり、まだまだ全然中国語を聞ける耳になっていない。昆明でお店があったらそこでアクティベーションをやってもらうということにしよう。
そうこうしているうちに地下鉄は虹橋へ到着。あんまり時間もないのでさっさとターミナルに上がると春秋航空の文字はない。。。インフォーメーションカウンターに聞いてみるとどうやら虹橋の第一ターミナルから出るとのこと。そして、第一ターミナルまではバスはない(後で調べたら厳密にはあるのだが、本数があまりにもなく、遅いらしい。)ので地下鉄を使えとのこと。
急いで地下まで降りて10号線に乗り、第一ターミナルへ。
第一ターミナルは2年前の時に上海航空で降りたけれども、すぐバスで出てしまったのであまり記憶にないターミナルだった。改めて見ると、第二に比べてしょぼい。。LCCとか主体なのだから仕方あるまい。

前日に食べた火鍋のせいもあり、危ない時間をトイレに費やすことで更に危なくしてしまったが、なんとか無事セキュリティも通過してボーディングできた。同行のMくんには迷惑と心配をかけた。

前日に乗った春秋航空。日本線の機材はレザーシートなのに対して、昆明線はファブリックシート。シートの形状もマシなせいか結構ラクに寝ることができた。狭いは狭いけど。
寝ている間にあっという間に北緯25度東経102度の世界へ。とても南に来たはずなのに高度があるせいかとても涼しい。



空港の壁には各自治区が出している観光広告やお茶の看板が。ここは辺境雲南の入り口なんだと強く実感させられる。

市内へ地下鉄で向かおうと空港の地下鉄駅に向かったら、なんとまだ地下鉄は開業したてで、市内まで繋がっておらず、外れの東部バスターミナルまでしか行けないとのこと。それらのことを券売機横に立っている人と話していたら市内まで行くから一緒に行こうというおじさんが現れた。ちょっと怪しいと思いつつ、券売機の人も「任せた!」と言わんばかりの態度でバトンタッチ。おじさんとちょっと距離を置きつつおじさんと話す。どこから来たのかとか、どこに行きたいのかとか、どんな予定なのかとか基本的なことを話しながら。行き先の話をしていたらなかなか単語が伝わらずどんどん周りの人が助け舟を出しに集まってくれたのは本当に恥ずかしいやら申し訳ないやら。そして、その中の誰もが英語を全く理解しないのもさすがである。上海や北京と違ってここはわりとぬくぬくとした地方都市なのかもしれない。
おじさんと話しながら市内へ向かう。どうやら息子が飛行機に乗るので見送りに空港まで出かけていたとのこと。近くに座っていたおばさんも交えていろいろと親切におすすめ観光場所をたくさん教えてくれた。なんだ、親切すぎて心配したけどとてもいい人だった。
結局おじさんは結局自分が乗るバスとは違う僕らの乗るバスの乗り場までついてきてくれた。なんという親切。何度も感謝を示しながらバスに乗り込む。落ち着いてみると圧倒的なバスと利用客や客引きの数のせいで東部バスターミナルはあまりにも混沌としてて、初めて訪れる人間には軽々と使えるものではなかった。これはたしかにおじさんの好意がなければ僕らは迷っていたかもしれない。30路バスに乗って昆明駅を目指す。しかし、このバス、出力無さすぎて坂もまともに登れない。。

そんなこんなで30分ぐらいかけて駅に着く。おじさんが「米線はうまいぞ」と言うものだからとりあえず駅の近くの食堂で米線を食べる。太くしたビーフンのような米の麺が辛いスープの中に入った感じのもの。他は中国でよくある牛肉面とそんなに変わらないかも。




中国の食堂。お店のスタッフもお客さんも警備員も渾然一体となって食事を食らう。ここは中国だ。




いかにも最近の中国の駅といった感じの昆明駅。見た目はかっこいいけど、中は例に漏れずあんまり綺麗には使われてはいない。




昆明はインフラ改造のまっただ中。道路工事も地下鉄工事もいたるところでしているものだから交通渋滞や土埃が常に舞っている。
5年前に北京に行った時、2年前に武漢や宜昌の街に行った時、それぞれそれなりに工事はしてたが、ここ昆明ではまさにピーク。ついに徐々に僕が中国の土木ペースに追いついたのかもしれない。

公園に行けば他の中国の都市以上におじいさんおばあさんが屯していて、例に漏れず麻雀やポーカーや将棋やマッサージや音楽演奏に興じている。賭け事と健康と音楽。なんと欲求に忠実。素晴らしい。





もう昆明では少なくなった古い建物が並ぶ地域。ここは看板屋さんの集まる通りらしく、昔ながらの木を使った看板から、LEDサイネージまであらゆる看板を作るお店が並んでいた。昆明の古い建築物は保存されている感じもなく、本当に古い(有り体に言うとぼろぼろ)なので、いつ壊されるてもおかしくはない感じであった。





昆明も他の都市と同じように強烈な勢いで自動車化が進んでいる。強いのは古参のワーゲンやトヨタやホンダの日本車、キャデラックやビュイック、シボレー等のGM系、そして最近急激に数を増やした中国車(ローバーの資産を買い取った南京汽車系の車などは比較的仕上げも先進国の車っぽい)など。

歩いて翠湖公園へ。



中国恒例の水書道おじさん。みんなえらく達筆。

昆明を出る前に絶対やっておきたかったことが携帯のSIMカードのアクティベーション。
とりあえず市内の大きな量販店の携帯売り場のお兄さんに泣きつく。事情を簡単に説明して、音声アクティベーションを代わりにやってもらう。感謝感謝である。多分携帯好きなんだろうなあ。僕のXperia miniを見て興味を示していた。

市内をひと通りぶらぶらして、ご飯を食べて駅へ向かう。駅へは地下鉄がなく、タクシーもやたら走っているのにどれもお客を載せているため結局バスで駅へ向かうことに。



麗江へ向かう列車に乗り込む。
この日の席は普通の3段寝台。いわゆる硬臥である。
同じコンパートメントだった麗江の大学に通う大学生と話が弾む。
こっちの拙い中国語を頑張って聞いてくれたお陰でいろいろと話すことができた。
少しだけ日本語の単語を知っていてくれていたりするとなんだか嬉しい気分になる。

いろいろと話しながら消灯の時間に。
明日起きる頃には麗江の山の中だ。

2日目終わり。

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