2010年2月20日土曜日

昨日の実務クラスタ交流会に参加して

ツイッターアカウント@archikataさん主催の建築実務クラスタ交流会のお手伝いをY-PACがする事になり、内容にもとても興味があったため参加してきた。

受験生の波をかき分けて会場である早稲田近くのカフェへ。

そもそも、これまでも「建築」というものを「建築学科に所属する学生」という目線でしか見ていないこと(そもそも、それもあまりにも未熟であることは言うまでもないけど)に多少なりとも違和感を感じてはいたのだが、今回のイベントは実務系という全く目を向けたことのない世界であったため、今までの自分の視野の狭さを殊に痛感した。
僕らは「よい建築」という物の価値はそのまま受け入れられると思い込んでいるきらいが多少なりともあるのではないかと思う。しかし、僕らが考え、模索する「よい建築」は常に社会にとって評価対象となるものではない。施主と、設計をする人間と、それらを回す人間それぞれが違うリテラシーと価値判断基準のベースの上にいる以上それは必然なのだと強く感じた。
しかし、設計をするサイドが無批判に他のクラスタの価値基準を飲み込む必要はないという思いも同時にそこから出てきた。
そのためには、自分の価値基準をわかりやすく解きほぐして他のクラスタに伝えられる仕組みをいかにつくるか、仕組みを作らないまでも、他のクラスタの価値基準を柔軟に吸収し、そこにいかに自らの価値基準を滑り込ませるかということへの模索をしていく必要があるのだと感じられた。
そして、社会に出てはじめてその価値基準にふれるのでは遅いのではないかという考えも浮かんで来た。
まだ、何も分からない状態なので、実際こういうふうに思うことに妥当性があるのかどうかは分からない。ただ、今回実務という部分に目を向けることができたということは、今後自分がどのような方向に進むにしても非常に貴重な経験になったのではないかと強く感じる。

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